臨床検査課

当院には6名の臨床検査技師が在籍しています。

小人数ながらフットワーク軽く、臨機応変に対応できるように、常に知識を研鑽し、他部署との連携・情報交換を心がけています。

検体検査

様々な機器を使って測定を行っております。

内部で実施する精度管理のほかに外部精度管理にも参加して精度の高いデータ提供を心がけています。

機器一覧

XN-450:赤血球数や白血球などの血算の測定


CA-620:凝固機能を調べる項目を測定


AccuteRX:肝機能、腎機能、脂質などの生化学項目を測定


AIA‐900:腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)、HCV抗体を測定


AA01:カルプロテクチン(腸の炎症マーカー)の測定


検査項目の説明



項目名 検査について 検査でわかること
TP ,ALB 血液中のたんぱく質 体の栄養状態や肝機能の検査
ALT(GPT) 肝臓の検査 肝臓の病気で高くなる
γ-GTP 肝臓の検査 お酒を飲むと上昇する
T-BIL,D-BIL 黄疸 肝障害、胆道系疾患などで上昇する
ALP 肝臓と骨の検査 肝臓、骨の病気で高くなる
LDH,AST(GOT) 主に肝臓、心臓の検査 肝障害、心筋梗塞などで高くなる
CK 筋肉にある酵素 心筋梗塞、筋炎などで上昇する
BUN,CRE 腎臓の検査 腎機能が悪いと変化する
Na,K,Cl 体液のバランス 腎機能が悪いと変化する
UA(尿酸) 腎臓と痛風の検査 値が高いと、痛風が疑われる
T-CHO(総コレステロール)TG(中性脂肪)
HDL-C,LDL-C
血液中の脂質の状態 動脈硬化、高脂血症などの診断や経過観察に使用する
血糖,HbA1c 血液中の糖の状態 糖尿病の診断やコントロールに使用する
AMY 膵臓の検査 膵臓や唾液腺疾患の診断
CRP 炎症の有無 感染症や膠原病、外傷、悪性腫瘍などの診断や経過観察に使用する

生理機能検査

超音波検査(エコー)

超音波とは、耳に聞こえないほどの高い周波数の音のことで、超音波検査では、超音波を発生するプローブを体に当てて反射した音から目的の部位の画像を作ります。 その画像を観察し、臓器の大きさ、性状、腫瘤の有無やその良悪性などを調べます。 肺や骨を除けば大部分の臓器の内部性状を調べることができます。

当院で行っている項目

  • 腹部超音波検査:肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺(男性)・子宮卵巣(女性)・胃・十二指腸・小腸・大腸
  • 下肢血管超音波検査:下肢静脈の血栓の有無

 

当院では、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)の評価も積極的に行っております。

 



項目 2021年 2022年 2023年
腹部超音波検査 3151件 2909件 3200件
下肢血管超音波検査 10件 9件 19件

呼吸機能検査

呼吸機能検査は、肺の容量や空気の流れを測定することで、肺の健康状態を確認します。

息を吸う能力(肺活量)、 息を吐く能力(1秒量)、 酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出す能力(肺拡散能)を評価します。

主に手術前に行うことが多い検査となります。

尿素呼気試験

尿素呼気試験は、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)に感染しているかどうかを調べる検査です。診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断するので、簡単に行えて精度の高い診断法です。

院内で実施する検査なので、当日に検査結果を確認できます。

病理検査

病理検査とは病気の診断や原因の究明を目的とし、手術または内視鏡より採取された臓器・組織を標本にして病理診断・組織診断を行います。採取された組織が、単なる炎症性のものなのか、良性腫瘍あるいは悪性腫瘍なのかが分かります。

当院では以下の流れで検査・診断を行っております。

  1. 検査技師が標本作製を行う
  2. 病理医が診断する

 

スタッフは、なるべく迅速かつ正確な診断が行えるよう日々の業務に従事しております。

標本作成

採取された臓器や組織の一部分をホルマリンで固定し、包埋装置により一晩かけアルコール、キシレン、パラフィンに通します。 翌日、包埋された組織をパラフィンでブロックにし、それらを2~3μm(1μmは1mmの1/1000)に薄切しスライドガラスに貼り付けます。 その後、染色作業・封入作業を行い標本が完成します。

病理診断

出来上がった標本を顕微鏡にて細かく観察し診断を行います。

 


肛門機能検査

検査内容について

内視鏡業務

一部のスタッフは内視鏡センターと兼任で業務を行っております。

内視鏡センターについて


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