感染対策委員会
感染対策委員会の紹介
院内感染によって患者さんおよ職員が不利益を被ることのないよう、院内感染防止のための対策の検討、院内感染発生時の対応策の策定、職員に対する教育などを行っています。
2020年度においては、新型コロナウイルス感染症に対し予防策を徹底、新型コロナウイルス感染症のマニュアルの作成、個人防護具の適切な使用方法の確認と教育を行いました。
メンバーは、ICD(感染対策専門医)を中心に、医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、事務職員など16名で構成しています。
感染対策ラウンドの実施
定期的に院内をラウンドし、各部署の感染対策状況の確認や問題点のフィードバック、改善策の提案などを行っています。


環境ラウンド風景
医療関連感染サーベイランスの実施
ICDにより半期に一度、院内感染についての発生分布や原因に関するデータ解析が行われます。その結果に基づき的確な感染対策の実施を委員会で検討し、現場にフィードバックしています。
現在、手術部位感染(SSI)、血流感染(BSI)、尿路感染(UTI)についてのサーベイランスを行っています。
ICT NEWS LETTER の発行
毎月、感染に関する様々な話題をポスターにして院内に掲示しています。
令和2年度 ICT NEWS LETTER
1号 尖形コンジローマ
2号 コロナウイルスについて
3号 食中毒に注意
4号 PPEの目的
5号 針刺し予防について
6号 PCR検査と抗体検査について
7号 インフルエンザ感染
8号 ノロウイルスについて
9号 血液培養 大事なポイント
10号 新型コロナウイルス感染症で使用する薬について
11号 マスクの種類・効果について
12号 新型コロナウイルスワクチンについて
研修会
年2回 感染に関する院内研修を行い、必要に応じて外部講師による講演も企画し職員の感染に対する意識向上をはかっています。
平成26年7月 結核の現状と患者支援の取り組み(倉敷市保健所保健課感染係)
平成26年12月 医療関連感染対策概論(感染対策委員会)
平成27年9月 耐性菌について(岡山医学検査センター細菌検査室)
平成28年1月 感染対策委員会活動報告(感染対策委員会)
平成28年9月 手指衛生してますか(感染対策委員会)
平成29年2月 結核感染対策とN95マスクの適正使用(スリーエムジャパン)
平成29年7月 “標準予防策”と今問題の多剤耐性菌(川崎医科大学総合医療センター感染管理認定看護師)
平成30年2月 手指衛生勉強会 ~手指衛生の基礎知識~ (杏林製薬株式会社)
平成30年7月 HIVとAIDSのお話し(川崎医科大学総合医療センター)
平成31年1月 環境整備セミナー(有限会社ヒロハタ)
令和元年7月 手指衛生について(感染対策委員会)
令和元年12月 PPEの選び方・使い方(感染対策委員会)
令和2年7月 標準予防策と感染経路別予防策について(感染対策委員会)
令和2年12月 STOP!!感染拡大(感染対策委員会)

手指衛生の推進
院内感染を予防するためには手指衛生が大変重要です。感染対策委員会では、手洗いおよび速乾性アルコールジェルの使用を推進するため、さまざまな取り組みを行っています。
1.速乾性アルコールジェルの使用量の把握
2.速乾性アルコールジェル携帯ポーチの導入やアロマ入り製品の採用
3.手荒れ防止のため、専用の保湿ローションの使用推進
4.手洗いキャンペーンの実施

手洗いの実施

手洗いチェッカーによる洗い残しチェック

手洗いキャンペーンポスター

学会発表
日々の活動内容を全国規模の学会で発表するとともに、感染関連の情報を収集するよう努めています。
第32回 日本環境感染学会(平成29年2月24~25日、神戸)で発表
演題「感染防止対策加算2取得が施設へもたらす効果」
第31回 日本環境感染学会(平成28年2月19~20日、京都)で発表
演題「ICT介入によるHBワクチン接種率・HBs抗体保有率の変遷」
第30回 日本環境感染学会(平成27年2月20~21日、神戸)で発表
演題「消毒剤の使用方法に関する意識調査と啓蒙の取り組み」
第26回 日本環境感染学会(平成23年2月18~19日、横浜)で発表
演題「マスク着用によるインフルエンザ流行期把握の取り組み」