肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍とは
直腸と肛門の境目にあたる歯状線に傷がつき、便に混じっている細菌などが原因で炎症を起こしてしまうことがあります。この炎症が、おしりの内側へ向けて拡がり、膿瘍腔(膿を溜める空間)を形成し、そこに膿が溜まった状態を指します。
原因
歯状線にある肛門腺(粘液を分泌する腺)に細菌が侵入し、感染することが主な原因とされています。
また、便秘や下痢を繰り返す人や切れ痔(裂肛)を繰り返す人、炎症性腸疾患(IBD)の人が引き起こしやすいと言われています。
症状
肛門周囲の腫れや痛み、発熱を生じることもあります。
診断・検査方法
- 視診
- 触診
- 肛門超音波検査
- CT検査
治療
切開排膿(膿を出す)処置を行います。その後は経過観察を行い、改善されないようであれば追加で手術を行うこともあります。