直腸カルチノイド
直腸カルチノイドとは
直腸カルチノイドとは神経内分泌腫瘍 (neuroendocrine tumor: NET)とも呼ばれ、神経内分泌細胞(ホルモンを産生する細胞)からできる腫瘍の総称です。消化管で発生する割合が多く、大腸においては直腸で発生する割合が多いと言われています。腫瘍の分類によっては、他の臓器に転移するような悪性のものもあると言われています。
通常のポリープやがんと異なり、粘膜下で発生し発育とともに粘膜表面にも進展していくため、内視鏡では粘膜下腫瘍様に描出されます。
原因
原因不明の割合が多いですが、遺伝性疾患に合併することがあるとも言われています。
症状
ほとんどの場合は無症状ですが、まれに腫瘍からの出血を認めることがあります。
診断・検査方法
- 内視鏡検査
- CT検査
治療
腫瘍のサイズが1cm以下、深達度が粘膜下層を越えないものは内視鏡治療を行います。
腫瘍サイズが1cm以上、深達度が粘膜下層を越えるものは外科手術の適応となります。
また、手術が不可能の場合は薬物療法を行います。